わんことアイドル

わんことロボ（rq） ページ47

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目黒side



昼過ぎに帰宅して、録り溜まってしまったメンバーの作品を観て、軽く台本に目を通して

そろそろコーヒーでも入れようかと腰を上げたとき、ピーンポーンと丁度よくインターホンが鳴った



来客...？

ラウール......は今パリか。


誰だろ...


最年少以外、アポ無しで来る人なんていないし、誰だろうなとカメラを除くと


「はい、」

宅「あ、○○運輸でーす」


居たのは、割とデカめのダンボールを抱えたお兄さんだった。


宅急便？

オートロックを解除してダンボールを受け取ると、結構重い。

何頼んだかな...



あまりの心当たりの無さに不審に思いつつも、いざ開封すると


「....あ、」



やっと思い出した


数ヶ月前に頼んだ、コレ。

そういうのに詳しい康二に相談しながら決めた、最新型でそこそこお高い、良いやつ。



『わぅ？』

「バニラも気になる？笑」



整理整頓がいくら苦手でも、やっぱり我が家は清潔に保っていたくて

自分の為にも、バニラの為にも、仕事が忙しい時はこいつに頼ろうと注文したんだっけ



「お、コンセント刺すだけだ」



確か、

向「めめ、難しいの無理やろ。これにしとき！...あ、でも難しいやつでも俺が設置しに行ったろか！」

って言ってたような...


結局、めんどくさいから簡単な方を頼んだけどね、笑



とりあえず、本体とその充電器？みたいなのをコンセントに繋いで、


『わんわんっ』

「...バニラはそっちが気になんの笑」


何故か本体よりも梱包のプチプチに夢中のバニラと遊ぶこと数分。


スタンバイOKのサインが表示され、さすが最新型。はや。



ざっと読んだ説明書には、ボタンひとつで操作できる...らしい。



「このボタンか？」

『わん？』




ピッ.........ウィーーーン



『！？』

「おぉ、」



起動して、動きだしたそいつ。

初めは間取りとか覚えるんだっけ。


と、


「ふっ笑」


『わふ！わんっ！？』



プチパニックになっているバニラ。

なんだなんだ！ってワタワタして、周りをウロチョロして落ち着かない。


でもバニラは興味津々で、近寄っては回転するそいつに逃げて、チョンってしてみてはビクッて逃げて、なんかすごい楽しそう笑





『わんわんっ！』

「バニラ、一旦落ち着け 笑」

『わぅ！』

「これね、お掃除ロボットさんだよ」

『？』

「ふはっ、分かんないか、笑」


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