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佐久間side
"宮舘『佐久間。』"
俺の名前を呼ぶ涼太の声。
あの日から変わった、《大介》の呼び方とは違う涼太の声。
戻ったんだ。
ジャニーズの、アイドルの、SnowManの宮舘涼太に。
よかったっ...泣
よかったっ....泣
佐久間『りょ、うたっ...泣』
宮舘『佐久間。』
佐久間『涼太だ...涼太だぁ...泣』
宮舘『ふふ、そうだよ。俺だよ。』
佐久間『よがっ...よが、っ、よがっだっ...泣、りょ、うだっ...泣』
宮舘『全部、覚えてるよ。俺が皆との記憶ない時も、ずっと一緒にいてくれてありがとうね。』
涼太がそう言いながら俺の頭を撫でてくれる。
涼太の優しい香りは、記憶のない時も、今も変わらないのに
やっぱり何かが違って、凄く安心する。
佐久間『涼太...っ、おかえり、おかえりっ...泣』
宮舘『ただいま、佐久間。』
佐久間『国王っ...!』
宮舘『はいはい笑』
向井『だてぇ!!』
岩本『ははっ!泣、宮舘王国復活だな!!』
また涼太とこうしてやり取りできるのが、こんなにも幸せなんだって思いながら涼太に抱きついた。
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宮舘side
佐久間に抱きつかれながら、ふと目黒の方を見た。
椅子に座ってる為、皆とは離れながらもニコっと笑って目黒もこっちを見ていた。
泣きすぎている佐久間を照に預けて目黒の方へ向かう。
宮舘『目黒、ありがとうな。』
目黒『ん?俺なんかしました?』
宮舘『戻れたの、目黒のお陰だから。』
そう言うと、当の本人は小首を傾げて《?》と言う顔。
目黒『そう、なんすか?』
宮舘『うん。昨日夢を見た。夢の中で目黒の声がした。
《俺らはまた元通りになれる、メンバーの言葉を信じて》って。その声が聞こえて、急にフッと全部思い出した。』
目黒『そうだったんすか。』
宮舘『うん。俺さ、自分ではメンタルは強い方だって思ってた。でも、やっぱ弱い部分もあったんだと思う。今回ので学んだ。
周りの言葉じゃなくてまずは皆の言葉を聞いて、俺の気持ちも皆に話さないとだね。』
目黒『うん。その方が俺らも嬉しいっすよ。お互いに支え合えた方がもっと強くなれます。でも、本当によかった。
おかえりなさい、舘さん。』
宮舘『うん、ただいま。あと、俺を守ってくれて"ありがとう"』
俺がそう言うと、目黒は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔でやっと俺も安心することができた。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時