"戻らない時間"を ページ22
目黒side
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宮舘『なんで、優しくするの?
...本当は、俺の事、恨んでるんだろ?』
"
聞き間違いかと思った。
俺達が、舘さんを恨んでる?
そんな訳ないじゃん。俺達は、舘さんと一緒に歩めるのをあんなにも喜んでいたのに。
でも、続けて出てきた言葉に更に驚いたと同時に悲しくなったし、もっと前に抱えていた事に気づけない自分に怒りまでもを覚えていた。
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宮舘『俺じゃなくて目黒が助かればよかったって!俺はアイドルの記憶が全くない一般人みたいなものだ!だから、怪我も記憶も何もかも無くなってれば切り捨てられたのに!俺があの日、1人で全部背負えばよかったんだ。なんで、なんで、庇ったんだよっ...。
SnowManのメンバーだって、世間だって、目黒が元気でアイドルとして活躍する事を望んでるんだ。
皆、皆は、俺を恨んでる。だけど、皆は優しからいえないだけだっ...。』
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ずっと、俺を事故に巻き込んでいた事を後悔していたんだろう。
舘さんが記憶を無くしたのはその消せない罪悪感から。
この人は、本当に俺らメンバーを大切にしていてくれて、深過ぎるくらいの愛情をくれる。
それは俺ら3人が入る前からだ。
グループの事を第一に考えて、誰かが苦しんでいれば軌道修正をしようと動いたり、時にはメンバーとぶつかってでもメンバーと向き合ったり。
熱くて真っ直ぐで責任感が強く愛情深い人。
だからこそたとえ舘さんが悪くない交通事故であろうと、舘さんを庇って怪我をした俺を見て、自分の所為でと思ってしまったのかもしれない。
そして、それは今もまだ続いていて、舘さんを苦しめていたんだ。
宮舘『っ..ごめん、こんな事をいって。
もう帰...』
突然立ち上がって、帰ろうとした舘さんの手を掴む。
目黒『帰らせませんよ。』
このままじゃダメだ。舘さんも俺も...いや、全員の"本当の"気持ちも。ちゃんと話し合うべきだ。
そうしなければ何時までたっても舘さんの記憶は戻らない。
目黒『舘さん。もう一度ちゃんと話しましょう。
SnowManのメンバー皆で話し合うべきです。』
俺の言葉に、苦しそうな顔をしながらも舘さんは頷いてくれた。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時