49話 ページ49
籐子「そのときいろいろ気にかけてくれたのが辰哉くんで。ほんと彼、優しいよね。」
「はい……」
籐子「……………ほんとはずっと気付いてて。辰哉くんの優しさに甘えて、気づかないフリしてて、、そんな私が今更こんなこと思うなんて、資格ないって思うんだけど。でもどんどん辰哉くんへの気持ちが大きくなっていって。……だからね。あなたが辰哉くんを諦めるって言うなら、わたしが辰哉くんもらってもいいかな?」
「………深澤先輩はものじゃないです」
籐子「ふふっ。わかってるよ、もちろん。一番は辰哉くんの気持ちだもん。でも、もう後悔したくないから。辰哉くんに悔いのないよう伝えていきたいんだ。」
先輩がどんな理由で元彼さんと別れたのかはわからないけど、後悔したくない、と、まっすぐこちらを見て話をする姿をみて、かっこいい、と思ってしまった。
深澤先輩への気持ちは本物みたいだ。
まさか籐子先輩が………。だめじゃん。いよいよ、もうだめだ。2人が両思いになってお付き合いをする未来がすぐそこまで。
いやでも私は深澤先輩と距離を置くって決めたじゃないか。別にそれでいいじゃない。
そう思う気持ちとは裏腹に、いよいよ本当に深澤先輩を諦めるときが来たのだな、と思うとなぜだか喪失感に溢れ心が苦しくなった。
岩本「……Aちゃん?」
籐子「あ、おかえりなさい」
照先輩たちが帰ってきた。だめだ。このままじゃ。目から雫がこぼれないよう、必死に我慢して笑顔を作った。
「……っ、おかえりなさい。もーう、遅いじゃないですかっ」
深澤「……………。Aちゃん、いくよ」
「……え?」
深澤先輩に腕を取られ、店の外に。どんどん進んでいく深澤先輩に驚きで涙が引っ込んでいった。
793人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこ(プロフ) - knn0522さん» ありがとうございます!どうなることか、、楽しんでいただけたら嬉しいです😊 (12月22日 21時) (レス) id: 2eb1544573 (このIDを非表示/違反報告)
knn0522(プロフ) - 更新待ってました😭辛すぎる、、、この後の展開気になります😿どうかハッピーエンドで終わりますように🤲 (12月13日 9時) (レス) @page45 id: 66b15ff51b (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - knn0522さん» ありがとうございます!頑張って進めますので今後もよろしくお願いします😊 (11月30日 8時) (レス) id: 8aeace64c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - SnowManメンバー全員箱推しさん» ありがとうございます!続き頑張りますね😊 (11月30日 8時) (レス) id: 8aeace64c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます😊更新頑張ります! (11月30日 8時) (レス) id: 8aeace64c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねこ | 作成日時:2023年10月29日 16時