深澤先輩！（紫）

43話 ページ43

　
　
深澤「……なんで。」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

こ、れは、どんな状況？！
わたしの認識が間違ってなければ抱きしめ、ら、れてる、、？？
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

深澤「……いかないで。いかないでよAちゃん。……いつもみたいに言ってよ」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

なんだかいつもと様子が違う深澤先輩に戸惑いが隠せない。いつもみたいにしてほしい、だなんて。
深澤先輩の胸の鼓動を聞きながら、私の早くなった鼓動が伝わらないように必死に冷静を装った。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

「深澤先輩？あの、、大丈夫ですか？」
　
　


深澤「！………ふふっ。いや、ごめん。そうだよね、うん。大丈夫、大丈夫」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

あれ？いつもの深澤先輩に戻った…？？
よかった、と思ったのと同時に、離れていく温もりに切なさを感じた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

深澤「ごめんね。でも最近Aちゃんが来てくれないのがさみしいなって思ったのはほんとだよ。また俺ともお話ししてくれる？」



「え……あ、は、はい……！」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

深澤先輩が寂しいって思っててくれたなんて。嬉しい、と思ってしまった。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

深澤「じゃ、呼び止めてごめんね？また」



「あ、りがとうございました」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

ジュースを奢ってくれ、クラスまで送ってくれた深澤先輩と別れた。
まだやっぱり深澤先輩離れはできないんだな、と感じ、気持ちの浮き沈みが激しく、どっと疲れてしまった。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

琴葉「おかえり〜！、、ん？どうした？」



「いや、ちょっと、疲れちゃって……」



目黒「大丈夫か？」



「うん、大丈夫！ちょっと休憩してるね」

　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　

深澤先輩といろいろあって疲れたなんて……言えないな、うん。

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