深澤先輩！（紫）

5話 ページ5

　
　

退屈な授業を耐え抜き、待ちに待ったお昼の時間。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

「あ！今日お弁当ないんだった！！購買行かないと！行ってくる！！」
　
　
　
　
琴葉「いってらっしゃい〜！」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

しまった、すっかり忘れていた。早くしなければ。
この学校の購買は大人気で早めに行かないと売り切れてしまうのだ。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
急ぎ足で購買に向かうと既に争いが終わった後。
嵐が過ぎ去り、戦場と化していた購買をおばちゃんが片付けているところだった。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「えぇぇ……」
　
　
　
　
『ごめんね〜今もうこれしか残ってないのよ』

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
今わたしの目の前にあるのは、苦手なきゅうりが挟まれているサンドイッチ。どうやら出遅れたせいでこれしかなくなってしまったようだ。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「うぅ、しかたない…空腹よりは……」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

我慢して食べないことよりも苦手なものでもなんでもいいからお腹に入れたいことの方が勝つなんて、私の食欲は一体どうなっているんだ……ここで、ダイエットも兼ねてやめておこう、と言えたらどんなに可愛いか……
どうやらやっぱり私は意識高い系の女子とは程遠いようだ。残念。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
深澤「あれぇ？」
　
　

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