警鐘 ページ36
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一番先にりっちゃんを自宅前に降ろし、数十分後。
『とうちゃーく！』
元気いっぱいの向井くんの声が私の家の前に着いたことを知らせてくれる。
「向井くん、運転お疲れ様。ありがとう。」
『どういたしまして！また行こな！』
「うん。ラウールくんもまたね。」
『うん！楽しかったね！』
「楽しかったね。…蓮もありがとう。」
『ん。また連絡する。』
皆に声をかけ、車から降りた。
車が見えなくなるまで見送り、自分の自宅へと入っていく。
(洗濯したら、寝ちゃおうかな)
なんて考えながら自宅まで歩いていると、家の前にいる人影。
「たつ、や…？」
『おかえりー。』
いつもと変わらない笑顔なのに心の奥が見えず戸惑う。
「…何でいるの？」
『やっと休みもらえて、ちゃんと話そうと思って来た。』
どきりとなった心臓を誤魔化すように、鍵を開けて部屋へ招き入れた。
ーー
ー
「飲み物でもいれるね…」
ソファの足元に荷物を置き、キッチンへと向かう。
…事はできず腕を引かれ、気づけば私の背中はソファに沈められていた。
「…何？」
『今日どこいってたのぉ？』
「…うん。友達と泊まりでグランピングに行ってきた」
辰哉の顔に貼り付けられた笑顔はいつもと変わらないのに、目の奥は笑ってない。
『友達って…めめ？』
「うん。二人じゃないけど」
やましい事はないから素直に伝える。
『ふーん』
「…なに？」と言おうとした言葉は彼の唇に吸い込まれた。
深い深いキス。それにいつもの余裕も優しさもない。
『Aは俺の彼女でしょ？俺だけ見ててよ。』
首筋をなぞる唇。その言葉に怒りと涙が溢れた。
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のん(プロフ) - とても面白い小説ではまってしまいました。主人公の気持ちがとても切なく、共感できる素敵な主人公だなと思います。どんな結果でも幸せになってほしい！これからも応援してます。 (3月15日 16時) (
レス) id: d13a90d6ad (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。思いあってるのにすれ違ってる2人も、彼女のことを考えてくれる目黒くんも、立場を考えると切なくなります。深澤担ですが主人公がしっかりとしてるのに、段階を踏んで目黒くんの優しさに触れていく過程が素敵でした。続き楽しみにしてます。 (3月15日 4時) (レス) @page38 id: 3a34fd6c9d (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！続きがとても楽しみです！ (3月13日 22時) (レス) @page38 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年3月3日 21時
