交流 ページ32
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皆で夕食のBBQの用意中に、隣でブツブツと言葉を漏らす彼を肩でトンっと押す。
ちょっと膨れた顔は子供みたいだ。
『…絶対リベンジする』
「んふふ。いつまで言ってんの？」
『だってさぁ…』
彼がこうなったのはさっきのザリガニ釣りの結果のせい。
『『やったー！めめに勝ったー！』』
喜ぶ二人の後ろでドヤ顔のりっちゃん。ザリガニ釣りは私達の負け。
MVPはまさかの15匹も釣り上げたりっちゃんだった。
(ほんと負けず嫌いなんだなぁ)
声をかけようとした時、向こうから私を呼ぶ声。
「…早く機嫌直しなよ。、、蓮。」
『っ！え？！ちょっ！』
言い逃げるように走って私を呼んだりっちゃんの元へ。
〔…なんで笑ってんの？〕
「な〜んでもない」
誤魔化すように、りっちゃんのお手伝いをする。
ーーー
ー
準備をしながら皆の意外な一面も見れた。
意外と料理上手な向井さん。
隣で手伝いしながら手際の良さに感心していると、『一緒に料理できるのっていいよな』としみじみ言う。
「楽しいですね。こういうの。向井さんがキャンプ好きなのなんとなく分かる気がします。」
『なんか距離あるなぁ…こーじって呼んでや！仲良うなりたいし！』
りっちゃんばりのコミュ力におされながら、向井くんと呼ぶことに落ち着いた。
ラウールくんは虫が苦手らしい。
不意に飛んできた大きめの蛾から逃げるように、私の背中に隠れる。
大きな身体は隠し切れておらず、半分以上出てる。そんな姿が可愛くて、笑っちゃう。
(これは皆可愛がりたくなるな。)
ちょいちょいと追い払ってあげると、ありがとう！と一緒にくれた笑顔で思わずキュンとした。
蓮は魚をさばくのが上手。
準備された大きな伊勢海老を器用にさばいていく。
「釣って、さばいて、甲殻類の敵だ…」
思わず漏れた言葉にラウールくんが笑い、蓮には小突かれた。
わちゃわちゃしながらも、皆で準備したBBQは最高に心とお腹を満たしてくれた。
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のん(プロフ) - とても面白い小説ではまってしまいました。主人公の気持ちがとても切なく、共感できる素敵な主人公だなと思います。どんな結果でも幸せになってほしい！これからも応援してます。 (3月15日 16時) (
レス) id: d13a90d6ad (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。思いあってるのにすれ違ってる2人も、彼女のことを考えてくれる目黒くんも、立場を考えると切なくなります。深澤担ですが主人公がしっかりとしてるのに、段階を踏んで目黒くんの優しさに触れていく過程が素敵でした。続き楽しみにしてます。 (3月15日 4時) (レス) @page38 id: 3a34fd6c9d (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！続きがとても楽しみです！ (3月13日 22時) (レス) @page38 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年3月3日 21時
