御礼 ページ21
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「今日はほんとにありがとうございました。」
律儀に家の前まで送ってくれた彼。
イケメンってのは外側だけではないらしい。
一度頭を下げてマンションに入ろうとすると掴まれる腕。振り返るとイタズラっ子みたいな顔をした彼。
『今日はホントビックリしたなー。
お礼とかもらえたらうれしいんだけどなぁー』
棒読みのセリフと私の言葉を促すような表情に思わず笑ってしまう。
「ふふっ。これはなんて言えばいいですか？」
『え？俺が決めていいの？』
意図せず某ドラマのセリフみたいな事言っちゃったなと他人事に思っていれば、
『連絡先教えて？もう一つ欲を言えばまた会いたい』
急に真面目な顔になるから思わずドキッとしてしまった。
ふと浮かぶ彼の顔。
そしてすぐに思い出されるお姫様とのツーショット。
「…2日とか連絡無視するかもしれないけど…それでもいいなら」
『全然いいよ』
食い気味の返事にちょっと驚きながら、QRコードを出せば嬉しそうに読み込んだ。
『ありがとう。…じゃあしっかり休んで』
「…ありがとう」
部屋に入り携帯を開くと見慣れないアイコン。
名前のない関係の彼にむず痒くなりながら携帯を置きベットへと潜った。
ーーーーー
ーー
連絡が来たのは数日後、昼休憩中に届いたメッセージ
【体調どう？】
【おかげさまで元気になりました。】
【良かった】
ご機嫌伺いの連絡なんて律儀だなと思っていれば、少し時間を開けてメッセージが届く。
【星見に行きませんか？】
【星？】
【知り合いにプラネタリウムのペアチケットもらったんだけど…どう？】
なんて返すのが正解なんだろう…。返信に困っていると追加のメッセージ。
【嫌なら断ってくれてもいいから。】
その言葉を見て返事を送る。
腕時計を見ると、あと５分で休憩時間も終わる。携帯を閉じて自席に戻る。
【予定が合えば。】
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のん(プロフ) - とても面白い小説ではまってしまいました。主人公の気持ちがとても切なく、共感できる素敵な主人公だなと思います。どんな結果でも幸せになってほしい！これからも応援してます。 (3月15日 16時) (
レス) id: d13a90d6ad (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。思いあってるのにすれ違ってる2人も、彼女のことを考えてくれる目黒くんも、立場を考えると切なくなります。深澤担ですが主人公がしっかりとしてるのに、段階を踏んで目黒くんの優しさに触れていく過程が素敵でした。続き楽しみにしてます。 (3月15日 4時) (レス) @page38 id: 3a34fd6c9d (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！続きがとても楽しみです！ (3月13日 22時) (レス) @page38 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年3月3日 21時
